ガラスに映った自分

今日は天気がいい。太陽がマンションのベランダからリビングに差し込む。
僕は、ベランダに出てタバコを吸った。妻のことを思い出しながら。

ふと、ベランダの手すりに背中をあててよりかかると、ガラスに自分の全身が映った。
ポケットに手を入れて、タバコを吸っている。スタイルや顔さえ、考慮しなければなかなかいい絵になっている。

でも、妻はよく言ってくれていた「カート君、かっこいい!大好き!」と。
自分のガラスに映った姿を見て思った。妻はこの僕をみては笑顔でそういってくれていたことが嬉しいし、もうそう言ってもらえないことが寂しい。

別に、アイドルみたいに大勢にカッコイイと思われたい気持ちはないけれど、男として女から「かっこいい」って言われるのはとても嬉しい。あの女性は、この顔、この身体、この性格に恋してくれて、それを僕に伝えてくれていた。それ以上を望むことはなかったし、それだけが自信でもあった。

でも、もう妻の目に僕が映ることもないし、「カート君、かっこいい!大好き!」その言葉も聞けない。だからといって、他の誰かに言ってもらいたいこともない。やっぱり、妻にいってもらうことが唯一で、最高だったんだ。

そして、僕の目に映る君も最高だったんだ。

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