妻を失った日

(この記事は書きかけです)

DAY マイナス3

妻が亡くなったのは、火曜日の朝。振り返ると、金曜日の夜、私は出張でした。
コロナで飲食店も20時閉店で塞がれていたので、一杯やるところもなく同僚とは仕事後にラーメンを食べて、コンビニで酒とつまみを買ってから、ビジネスホテルへチェックインしました。

部屋でビールを飲みながら、部屋についたことを妻にLINEして、ノートパソコンを広げて少しだけ残っている仕事をしました。ひと段落したので、23時過ぎに妻にLINEメッセージをして、夜食を食べながら会話をしました。せっかくだからビデオ通話をやろうと言って、23:30頃から妻にビデオ通話しました。本当に便利でいい時代になったなぁ、と感じました。

画面越しに、乾杯して二人でビールを飲みました。妻はその時、Amazon Prime Videoを見ていたと言っていました。妻は本当に楽しそうに僕と話していました。僕も楽しかったです。明日、仕事が終わったら帰るからね、と言って24時過ぎに通話を終えました。
妻からは、LINEメッセージで「あなたの顔みて1日を終えた感」といってキラキラしたクマのスタンプが送られてきました。

DAY マイナス2

土曜日は、仕事でのプロジェクトの初実施日で、朝7:30にホテルを出てから忙しく仕事をしていました。19時過ぎに、妻へ「これから帰るよ」とLINEをしました。妻も外出をしているから一緒に地元の駅で会えるなら一緒に帰ろうと言われました。僕のほうが少し早く地元の駅についたのが、20時頃。妻はもう少しかかるから、先に帰っていてと少し遠慮気味にメッセージをしてきましたが、僕は駅の近くのスーパーで妻を待つことにして、待ち合わせをしました。

ほどなくして、妻とスーパーで会いました。嬉しそうな顔をしていました。僕も嬉しかった。
二人で子供達への食事を選び、一緒に飲む酒とつまみを買いました。そこへバイトを終えた娘が僕にLINEをしてきました。スーパーにいるよ、と娘に返してスマホはしまいました。

実は、ここのところ妻と娘はうまくいっていなくて、妻は娘をすこし遠ざけていました。妻は僕がLINEをしているのを見て、娘だとおもったのでしょう。少し怪訝な顔になりました。だから僕はすぐにスマホをしまいました。

レジに並んでいると、妻が何かを買い忘れたといって、僕はレジに並んでいるように言い残しその場を離れました。すると、娘と妻が出会った声がしました。お互いに明るい声でした。僕は娘も来たのだとわかり嬉しくなりました。僕の後ろは誰も並んでいなかったので、声のする方へ歩きました。すると妻と娘がこちらへやってきました。

妻は「レジに並んでいてって言ったでしょ」と僕に不機嫌にいいました。娘は私に「電話したんだよ、LINEのスタンプもいっぱいおくったのに」と笑いながら話してきました。妻は「もうちょっと、小さい声でしゃべってくれる?お店なんだから!」と、さっきまでの笑顔は消えて不機嫌になっていたのは明らかでした。

ここから一気に三人は暗い気持ちでレジを通り抜け、妻はそそくさと先に歩いてしまい、僕はどうして、またこうなっちゃうんだろう…って残念に思い、娘は自分が来たことで雰囲気が壊れたことと、お母さんにそんな風に扱われることを悲しんでいるようにも見えました。

妻がどんどんと歩いていってしまい、娘はトボトボと遅い足取りで離れていきました。僕はその中間にいて、妻を追うと娘がかわいそうだし、娘を待つと妻がかわいそうだし、二人の中間を歩きました。時々、娘のほうを振り返って大きく手招きをしました。

自宅のマンションが近づいた時、妻の元へ走り追いつきました。「どうしたの?どうして怒っているの?」と言ってしまいました。妻は「怒っていない、トイレに行きたいから早く歩いているだけだし、あの子は歩くのが遅いの、あなたが待ってあげたらいいじゃない」と。

僕は「いや、明らかに不機嫌だ。母親からそんな風にされたら娘がかわいそうじゃないか」と言ってしまいました。こんな感じで、娘と母の不仲が発生した場合、どちらかというと、大人より子供を擁護するような態度で、ここ数ヶ月、妻へ接してしまっていました。

妻が一方的に悪いわけではなく、娘も私生活が自己中心的で家事には非協力的で、母親へは心労ばかりかけていました。それでも僕が娘をかばうことに、妻を説得しようとしていたことに、妻は苛立っていたし、僕に対して寂しく思っていたことは、十分に分かっていました。

自宅に帰り、僕は自室で着替えをしていました。妻は先日買った楽しみにしていたチーズケーキが全部娘二人にごっそり食べられて、キッチンは食べた皿がごっそり、追い打ちをかけるような光景と状況に、妻が下の娘にケーキが無断で全部食べつくされていること、そしてキッチンがだらしなく放置されていることを叱っている声が聞こえました。こういうことが、何度も何度もあり、今回は気分を害した妻が、当たり強く下の娘に言うのは、自然・当然でしょう。

それから、一緒に帰ってきた上の娘にも同様のことを注意しました。すると、上の娘は自分が不機嫌だからって下の娘にも当たるような口調でいうな的な事を妻に言いました。確かにそうかもしれないし、その場限りではもっともらしい姉の主張ではあるけど、普段から抑え抑え続けている妻の堪忍袋の緒が切れるも当たり前でしょう。上の娘は怒ると言葉遣いが悪くなるので、親に不適切な言葉を使って反抗したとたんに、手を挙げる喧嘩の音がしました。

僕は一目散に部屋からキッチンへ飛び出し、二人の間に入りました。後で娘に聞けば、妻が耐えかねて娘の顔をひっぱたいて、娘が妻を蹴り返したようでした。僕は、どうしてこうなちゃうのか、胸が苦しかったのを覚えています。二人には言い分があると思うけど、とにかく暴力はダメだと言いました。

妻が「私はもう一緒には住めない!」と目をくしゃくしゃにして涙を流して、僕に訴えかけて部屋に逃げていった顔が今でも脳裏から離れません。僕はどちらの味方をすればいいのかわからず、その場で「冷静に考えなきゃ」と思い、妻も娘も頭を冷やせばいいと思いました。今となっては、あの時妻を追いかけてかばえば良かったと後悔しています。妻は、部屋でやけ酒をし始めたようでした。しばらくして、様子を見に行きました。

妻は結構酔っぱらっていて、最近は眠れなくて僕が昔にもらった睡眠導入剤を沢山飲んでいると言った。「そんな事してるのか!いつから?何錠?」と僕は言って、ごみ箱を漁ると多くの錠剤のカラがあった。妻を抱きしめて「こんなことしちゃダメだ」と言った。妻は酩酊状態でした。スーパーで買い物をして帰ってきてから何も食べてないから、妻に聞いた。「お腹は?お腹は空いてないかい?」妻は「お腹がが空いた」と言ったので、彼女がスーパーで選んだ、魚のあんかけ煮つけのようなものを温めて部屋に持って行った。

ベッドの上で「ほら、魚だよ」とはしで口元に運ぶと、風邪をひいた子供のように弱々しく食べた。二切れか三切れを食べると、妻はベッドにそのまま横になりスヤスヤと眠った。僕は妻の頭を撫でた。僕も疲れてしまって、記憶がそこからないけど、たぶん妻を正しい位置にして横で寝たんだと思います。または、そっと布団をかけてリビングのソファーで寝たのだと思います。自分の行動パターンからそのどちらかだと思うからです。

DAY マイナス1

記憶が定かではないですが、昼間にベッドに座ったままの妻の横に並び話をしました。その時また彼女は酔っぱらっていたと思います。妻は、私の前妻が現在、男漁りになっていて、僕と妻の共通の知り合いと寝たと聞いたとか、他の男との話を、私にぶつけてきました。どうして、そんなことを持ち出すのか、「前妻」と「僕と君」は今の生活において何も関係ないのにどうしてそんなことを持ち出して、それを強調するのか。妻をなだめるようにしていたが、彼女はその話を繰り返していた。薬もやめるように言ったが、僕がなぜそのことを知っているのかをわかっていないようだった。昨晩の記憶がないのでしょう。

人気ブログラインキング
記事がよかったらブログランキングの応援ボタンをクリックしてください。励みになります!
人気ブログランキング ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする